打って変わって

こちらの外壁は、ちょっとワイルドに八溝杉の押縁張りです。

写真はまだ押縁を施工しておりませんので、隙間が見えます。

というのも、この板は実の部分がなく、目透張りの状態です。木材は、湿気を含むと伸び、乾燥すると縮んだり、反ったりしますので、その部分を考慮しての隙間です。

エアホールの付いた横同縁に板をきれいに施工して頂いております。

外壁の板は、赤身材を使用しています。

赤身材は、反り、暴れがおきにくく、湿気に強く、虫を寄せつけにくい材料となります。その変わり、中心部ですので、節が多くなりますが、それがよい味となるようにしてみました。

北側外観ですが、逆光ですので、ちょっと見えにくいですね。

押縁が入るともう少し印象が変わると思います。

南側は、張る面積が少ないですが、色合いが上手くきまりました。

今回の塗装は、ずっと気になっていた塗料「ウッドロングエコ」というものを、採用してみました。新しい木材がいきなり、10年は経過したであろう色になりますので、ちょっとドキドキですが、、、

玄関廻りの跳ね出し庇もきれいに納まりました。

自然環境に恵まれた土地であると同時に、自然の厳しさにもさらされる所でもあります。杉板は雨風にさらされ、ときには強く打たれながらも、経年変化をしていくことになります。

その経年変化を許容し、自然の中の一部である実感できるような住まいになればと、思っております。