那珂川町の馬頭に計画中の、平屋の焼杉の家の計画です。
私の焼杉は、ほとんど現地で私と施主と工務店を巻き込んで一緒に焼いてもらっている。
最近では既製品の焼き杉もあるようだけど、焼き方、焼き加減も調整ができるし、
現地で焼いて、そのまま施工する臨場感、手作り感を得ることができる好きな材料であり、
既製品にはない材料で、そこに物語を作れるというのが実に良い。
もちろん、現場の状況によっては焼くことができないときもありますが、
ここはそんな心配もない、まわりを山に囲まれた田舎であり、
そんな田舎ほど、焼き杉が似合うというのが面白いところです。

平屋の切妻屋根のシンプルな形です。
焼杉は表面が少し弱いので、軒庇を深くして保護してあげるようにすると、
自然バランスができてきます。

居間から、南の開口をみると深い軒が見えます。
めずらしく土間を作りまして、そこに薪ストーブを置いています。

こちらは見返しです。
土間には、アウトドア好きの一家のため作業机が北側に配置されてます。
北側も眺望のよい景色が広がりますので、横長の窓をとっています。

シンプルな配置計画で、奥に行くほどパブリックからプライベート空間になっていきます。
なんとか、32坪ほどにまとめましたが、建設物価の高騰を乗り切れるのかが心配なところです。

ブログを更新が滞っておりまして、実はもう実施設計が完了しそうな段階です。
夏に着工して、来春完成を目指しております。