那須の地に、移住される方の小さな住まいです。
北側と西側を森が迫り、南は牧草地が広がり太陽はよく入り開けていますが、自然環境は厳しそうです。
いつもは自然との繋がりを敷地から探す行為をするのですが、この地に立ったときに思ったことは、
この自然中で、外部とのつながり自然とのあり方などを再考し、自分の安心な居場所を作ることと考えました。

大胆に建物の南側半分を屋外空間として、自然との脅威から身を守る緩衝帯として計画しました。
私もキャンプをするのですが、テント前の前室やタープの下で過ごす安心な空間で過ごすのが好きです。
そのような空間を住まいでも実現させようと計画しました。

模型を作ってみると、やはりまだまだ重そうな印象です。
実施設計において、もう少し軽くて安心感のある建築にしていくのが必要そうです。
南側はまる〜く屋根を切り取っています。屋根ももう少し低くできないか検討中、、、
思いつきで考えた曲線ですが、これがメチャメチャ難しい構造になってしまいました。
大人しく四角く切り取ればこんな難しさもないのですが、陽の周りなども考えると
ここは頑張って丸く切り取ります!!

ここカットが真南の位置になり、しっかりと冬でも太陽の光が大きな屋根があっても
LDKに降り注ぐようになっています。

この家の実質床面積は15坪、半屋外が10坪です。
設計するのが本当に楽しい家でして、いつもと全然違う断面図を一から書いて、
予算も格安ですがそれも面白く変換してます。
今年中にできるとよいな〜