方形屋根の家は、屋根の中心に蕪束(かぶらつか)が浮いた納まりになる。
ピタリと納まっていると気持ちがよいものです。

方形プランの設計は初めてでしたが、コアがあって回るように空間が展開していくのが面白いです。
写真は、閉じられた薪ストーブコーナーから、開かれたダイニングを見ていますが、
その奥に閉じられたリビングがあるという具合です。壁が貼られると明確になってきます。

少し回り込んで撮影すると、リビングが見えてきますが、遠くて距離があり、
4.5畳少しの空間が3つ並んでいるだけですが、奥行きと空間の期待感みたいなものが出ます。

天井は、杉の化粧垂木です。
いつもは栃木県産材である程度産地、ルート等を把握しているので木材の確保は心配しないのですが、
茨城県でしたので、ちょっと心配していたのですが、よい材料を入れてくれました。

ちょっとした問題は、大工さんがナマってなに言ってるか分からない(笑)
茨城の大工のナマリは、ゆったりとした口調でイントネーションも言葉もすべてが新鮮です。
監督に通訳してもらっていますが、終わりくらいには慣れたいところです。