住まいには顔があって、顔の内側には空間がある。
反対を言えば、内部の空間があって、それが外に顔をでる。
どちらも重要ではあるが、なかなかバランスを取るのにいつも悩む。
今回は植栽と外構で随分と助けられ、上手く一体化してくれた。

二階の顔の内側の空間。
いつもと違う所で棟を納めてみたが、なかなかよく納まってくれたよう。
棟で左右対称になるように、空間の真ん中に柱があるのをいつも嫌っていたが、自然な成り立ちを示しているようで、空間の頼りになる存在。

左官工事も進んできました。
モルタルが塗られると壁感が出てきます。
北側はいつも背が高くなることが多くて、いつも間延びしないかを悩みます。
この横窓はそれを少しでも緩和しつつ、モルタルのひび割れ防止にもなります。

南側の空間も、空間の真ん中に柱を立てています。
二階の空間と化粧垂木とともにつながり、南は庭へと抜けていきます。
西洋建築のような大壁でつくるときには、空間の真ん中に柱が出てくるのは違和感でしかありませんが、、木造で軸組でつくるときには柱というのはとても馴染みがよく感じます。もう少し古いたてものを見て真壁の勉強をしようと思います。

外構工事も進んできました。向かいに見える桜は満開ですね。
こんな時ですが、5月末頃に見学会を開催できたらと思っております。
開催の方法はかなり限定的になると思いますが、是非見て頂きたい住まいです。
近いうちに案内ができると思います。