早いもので「益子・招き屋根の家」が上棟しました。
今回は屋根のかかり方が、棟が南北方向に走っていて、東西に下っていきます。
下屋はつけているのですが、太陽光が入りすぎてしまうので、開口部はすこし抑え気味にしてみました。

下屋は夏の日差しを遮るように深くすっきりと出ているように見えますが、
これだけ庇を出しているのに、軒天は平にせずに先端に柱はなし!
見えないところで頑張った納まりにしております。

棟札をお施主様に書いて頂きまして、上棟式を行いました。
工務店さんは、久しぶりの上棟式とのことでしたが、こういう風習は残っていってもよいのではと思います。
大工さんと施主さんが、直会をして顔合わして話を交わし、自分の家をどんな人が作ってくれているのか?
知れるよい機会だと思います。

への字型の屋根が、招き屋根と呼ばれる意味がようやく分かってきました。
確かに猫の手が招いているように見えます。
屋根が単純で美しい家をいつも考えておりますが、ブルーシートだらけでまだ全貌が見えませんが、
私としては、一安心な建て方となりました。
現場はいつもより早い勢いですすんでおりますので、監理に勤しみます。