トータスラフォーレ東側入り口より

中規模木造施設「トータスラフォーレ」の竣工写真が完成しました。
この施設は、放課後等デイサービス+就労支援B型の二つの事業からなる複合、共生型社会福祉施設になります。木造ならではの温かみを施設にもと考えて設計をしました。

規模的にも木造を選択するのがごく自然であり、施設の温熱環境もしっかりと整えるという意味で、空気集熱式ソーラー「そよ換気」を初めて施設に導入しました。そのうちの1台は、就労支援で育てるめだかの孵化環境を整えるために設置してみました。メダカを冬季も孵化させるには、水温を高く保つ必要があり、ビニールハウス等で運用する場合には、太陽光を取得することはできるが、断熱性能がないため暖房コストがかなりかかるという事で、太陽の熱の恵を「そよ風」で取得しながらも、建物の断熱性を高めることで室温を高く維持する方法をとりました。もちろん、足らない部分はエアコンで補います。

メダカの部屋

エアコンの下の丸い穴から、温風を直接室内に吹き出す方式です。
何回か確認しましたが、かなり温かい空気が冬季でも出ており、良さそうです。
メダカに快適な部屋を設計するという機会もなかなかない事、設計でできることを面白く色々とさせて頂きました。設計の仕事をしていると、思いもよらない色々な事に触れる機会があり、今回も楽しかったです!