「喜連川・片流れ屋根の家」が上棟を迎えました。
向こうには雪化粧をした日光連山が見渡せる贅沢な場所です。
この景色に負けないような、片流れ屋根が特徴です。

作業は順調に行き、午後には屋根垂木を納めていきます。

北側の風景も畑と山です。
キッチンからも北側の風景が眺められます。

ここのところ、屋根の形をシンプルに力強く見せたいと思っております。
日本の建築はやはり屋根の建築で、屋根をどのように見せるのかは
とても悩むことが多いです。
一方で、箱もので屋根の見えない家も増えてきていて、合理的でシンプルなようですが、それはこの地にはあるべきでなく。
自然の中にある建築は、自然に馴染むことも必要ですが、
建築というのは、自然から身を守るというごく人間的な行為であり、
自然に対しての意思表示でもあります。
少し象徴的なかたちですが、抗うわけでも、屈するわけでもなく、
曖昧ですが、そんな感じのものを形にしていくのが良いと。

夏前には完成予定でおります!
また、喜連川通いが楽しみです。